しつこい皮膚炎(ニキビダニ) ( 2006/09/30 ) mascotたちと散歩をしていると、ニキビダニが原因だと思われる皮膚炎の犬を見ました。
  オーナーには直ぐに獣医の受診をおすすめしました。
  皮膚炎を起こす原因のひとつとして、外部寄生虫があげられます。
  ノミやダニ、シラミなどが代表的ですが、その中でも、毛穴の中に住むしつこいダニが毛包虫=ニキビダニで、通称『アカラス』と呼ばれています。
  ニキビダニは、体長約0.2mm位で細長く足の短いダニで、毛穴の奥の毛包内に寄生します。
  健康な犬にも少数は存在し、通常は特に症状も表さないのですが、何らかの原因で寄生する虫の数が異常増殖すると発症に至ります。
  発症すると、毛根がダメージを受けるため、脱毛が見られます。
  最初は小さな脱毛だからと放置してしまうと、少しずつ脱毛の範囲が広がっていきます。
  また、それを掻きむしることで細菌の二次感染が起こり、赤黒く腫れたり、かさぶたが出来たり、ひどくなると全身の皮膚がズルムケ状態になることさえあります。
  発症には、遺伝や免疫、年齢、健康状態、ストレスなどが関与していると考えられ、1歳未満での発症が比較的多いとされています。
  仔犬の場合、発症しても症状が軽く、成長するにつれ治癒することも多いようです。
  しかし、成犬や老齢犬の場合、体力や免疫力の低下とともに、様々な基礎疾患を患っていることが多く、ちょっとしたきっかけで発症に至り、治療を行ってもなかなか治らないケースが多く、非常に厄介とされています。
  治療は、内服や注射のほかに、定期的な薬浴が効果的ですが、症状が軽い場合でも最低1ヶ月以上、慢性化していたり再発のケースだと、半年、一年といった長期にわたることもあります。
  予防としては、皮膚を清潔に保ち、健康維持、免疫力が低下しないよう普段から健康管理に注意しておくことが大切です。
  その上で、万が一顔面や四肢などに脱毛などの症状を発見したら、小さなものでもすぐに動物病院で検査をしてもらうようにしましょう。
  皮膚病は、時に愛犬・愛猫の性格まで影響を及ぼすことがあります。
  日頃から愛犬に気を配って、お互い快適に暮らしていけたらいいですね。
  Buddy Dog 犬幼稚園は愛犬の性格を考えながら、無理せず、あきらめず、一歩ずつ、オーナーと愛犬の関係をつくり直すことをサポートします。
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